動脈硬化症

動脈硬化症計画番号:PB5250092

動脈硬化症に対して、自己脂肪組織由来の間葉系幹細胞を用いた治療を行っています。
聴診器とノートパソコンが置かれた医療イメージ

治療の目的

「血管を若返らせる」あるいは「傷んだ血管の再生を促す」ことを目的とした治療になります。

動脈硬化症とは

動脈硬化症は「沈黙の病気」と呼ばれ、症状がないまま少しずつ進行します。
知らないうちに血管が硬く狭くなることで、次のような命に関わる病気を引き起こす可能性があります。
  • 脳梗塞
  • 心筋梗塞
  • 下肢の血流障害(間欠性跛行・下肢虚血)
また、高血圧、脂質異常症、糖尿病といった生活習慣病と深く関わっており、
血管内にステントが挿入された動脈のイメージ図
早期発見・生活習慣の見直し・適切な治療が非常に大切

現在の治療

動脈硬化症治療の基本は生活習慣の改善と薬物療法です。
生活習慣の改善
  • 運動
  • 禁煙
  • 食事
  • 体重管理
薬物療法
  • 血圧を下げる薬
  • コレステロールを下げる薬
  • 血糖をコントロールする薬
矢印
病気の進行を抑える
重症例ではカテーテル治療が適応となりますが、すべての方に行えるわけではなく、再狭窄の問題もあります。

期待される効果

期待される効果としては、 以下のような点が報告されています。

  • 血管内皮機能の改善
  • 慢性炎症の抑制
  • 血流の改善
  • 動脈硬化の進行抑制
  • 下肢の冷感・しびれ・歩行障害の軽減
  • 将来の合併症リスクの低下
※これらの治療は「血管そのものを元に戻す治療」ではありません。
動脈硬化症の症状
“血管を修復する環境を整える”ことで
全身の血管機能を高める

参考文献

1)  Yamagishi H, Shigematsu K. Perspectives on stem cell-based regenerative medicine with a particular emphasis on mesenchymal stem cell therapy.
JMA journal. 2021;5:36-43
2)  Jiayang Yan, Weipan Zhang, Yun Feng, Xuefei Liu, Lingyun Niu, Yi Guo, Ling Zhou, Mengmeng Shi, Caixia Di, Qiurui Zhang, Xiaofei Wang, Jianping Zhou, Ranran Dai, Lei Ni, Zhiyao Bao, Tianli Yan, Yun Hu, Ping Wang, Ting Zhang, Min Zhou, Wei Zuo, Jieming Qu.
Autologous transplantation of P63+ lung progenitor cells in patients with bronchiectasis: A randomized,single-blind, controlled trial.
Cell Reports Medecine.2024:101819
3)  研究代表者 奥村 明之進 Stem cell based therapy for lung regeneration.
科学研究費助成事業 課題番号:17H04296
4)  Jibing Yang, Zhenquan Jia. Cell-based therapy in lung regenerative medicine.
Regenerative Medicine Research 2014, 2:7