難治性神経変性疾患

難治性神経変性疾患計画番号:PB5190038

難治性神経変性疾患として筋萎縮性側索硬化症〈ALS〉、脊髄小脳変性症〈SCD〉、レビー小体病〈DLB〉、進行性核上性麻痺〈PSP〉)に対して、自己脂肪組織由来間葉系幹細胞を用いた治療を行っています。
脳の3D画像が表示された医療用モニター

治療の目的

脂肪組織由来間葉系幹細胞の、神経細胞に分化・神経細胞を修復・血流を改善・炎症を抑えるといった働きから障害された脳を修復することが期待されています。

難治性神経変性疾患とは

神経変性疾患と呼ばれる難病の多くで異常な蛋白質が脳内に沈着することが分かってきました。ただし、病因がこの蛋白質らが脳内に沈着することが原因なのかはまだ解明されていません。
  • 筋萎縮性側索硬化症(ALS):TDP43
  • 進行性核上性麻痺・前側頭葉型認知症:タウ
  • レビー小体病・多系統萎縮症:αシヌクレイン
神経変性疾患ごとの異常タンパク質の蓄積を示す模式図

従来の治療

難治性神経変性疾患(ALS、SCD、PSP、DLB)で脳神経細胞が障害される原因は現在不明です。疾患の原因はある程度想定されてきていますが、症状の発生につながる科学的メカニズムは未だ明らかになっていません。
ALS・SCD・PSP・DLBの保険収載薬剤を示す一覧図
いずれも疾患による神経障害を止める効果は無く、またPSPでは現在認可されている薬剤が無く、病状は進行していきます。

期待される効果

期待される効果としては、 以下のような点が報告されています。

  • 1

    神経細胞への分化能力

  • 2

    神経細胞の修復能力

    幾つかの成長因子を分泌することが確認されている

  • 3

    血流改善作用

    血管新生、血管修復をすることが確認されている

  • 4

    炎症性の抑制

脳のデジタル解析画面を操作する医療従事者
“障害された脳の修復環境を整える”ことで
病気の進行を抑え、元の状態への回復を促す